産経抄ファンクラブ第162集at MASS
産経抄ファンクラブ第162集 - 暇つぶし2ch915:文責・名無しさん
11/09/03 08:37:41.24 Dfk4PgOy0
9月3日
 今日の日本の状態を身体にたとえるなら、病根が身体の奥深くまで巣食ってしまって、少々のことでは治療ができないような状態だと思う。
ところが、不思議なことに、政治家も、経済人も、国民のすべての間には、そうした危機感がきわめてうすい。
▼以上は、抄子の戯言(たわごと)ではなく26年前の元日、日本工業新聞に載った松下幸之助の随筆「21世紀への強い願いを」の一節だ。
90歳の正月を迎えた幸之助翁は、憂国の情ますます深く、「今日の経済人には、『右手に経営、左手に政治』という二刀流が求められている」
と経営者たちに檄(げき)を飛ばしている。
▼直後の3月には、私財70億円を投じてつくった松下政経塾の1期生が巣立っていった。その時にあわせるかのように、晩年の翁は、
旧知の経営者をまわって政治改革と新党結成の必要性を説いてまわったという。
▼残念ながらほかの財界人から協力を得られなかった上に、健康状態も思わしくなくなり、新党構想は幻に終わった。塾も
「金持ちの道楽」「OBは軽くて目立ちたがり屋が多い」と揶揄(やゆ)されてきたが、開塾30年余にして1期生の野田佳彦が宰相の座を射止めた。
▼それだけではない。内閣では外相、党では政調会長、幹事長代行という要職を塾OBが占めた。「松下政経塾政権」の観さえあるが、
幸之助の志は受け継がれているだろうか。
▼首相が財政再建に熱心なのはわかるが、増税、増税と言い過ぎる。財務相に言葉の軽い経済初心者を抜擢(ばってき)したのも危うい。
幸之助翁は「政治は国の経営」と喝破し、行政の効率化と安易な増税に頼らない「無税国家」を唱えた。花の1期生が「増税国家」で日本を沈没させては、
翁に申し訳が立たないはずだ。


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