11/06/05 08:48:48.09 gJyd6dCI0
>>554続き
▼菅直人首相も句のような気分に浸りたかったのだろう。大震災への対応のまずさを断罪され、不信任案を
つきつけられた。与党にも同調の動きが広がりあわや「御手討」のところだった。それを「ペテン師」まがいの
「退陣」表明一本で与党内の不満を鎮め、延命に成功した。
▼だから今ごろは身も心も軽くなっているはずだった。だがそうは問屋が卸さない。調子に乗り過ぎ、記者会見で
来年1月までの続投をにおわせたものだから、今度は身内にも総スカンである。閣僚らから「長期なんて
とんでもない」といった発言が相次いでいる。
▼確かに「震災対策のときに政争などやるべきでない」と首相に有利な声も多い。だが冷静に考えると首相は
震災前すでにレッドカードをもらっている。中国漁船衝突事件への対応や日米関係、財政再建、何ひとつ
うまくやれず、支持率はもう10%台に落ち込んでいた。
▼それが大震災でいわば「執行猶予」となっていたにすぎない。支持率も依然低迷したままの今、首相退陣や
総選挙で政権を衣替えし、スッキリしたいと願っているのは多くの国民の方なのだ。そのことを忘れないでほしい。