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かつて新聞などが、その年の梅雨を「女性型」と「男性型」とに分けて解説することが
あった。シトシトといつまでも降り続くのが「女性型」であり、集中的に豪雨をもたらし
た後は一転して晴れるのが「男性型」だった。むろん今では誰もそんな言い方はしない。
▼何ごとにつけ男と女を分けるのがお嫌いな方が増えたせいもあろう。それに、豪雨の
後はカラリ青空といった男性にほとんどお目にかかれなくなったせいかもしれない。とは
いえ、毎年の梅雨にそれなりの「個性」があることは経験上間違いなさそうだ。
▼今年は近畿などに加え、関東甲信や東海までが早々と梅雨入りした。平年より12日
も早いそうだ。このまま夏までシトシトと降り続くのか、集中豪雨や梅雨の中休みがある
のか。大震災後で電力不足も予想されるだけに気にはなるが、お天気のことだけにまだわ
からない。
▼そう言えば、政治の世界の空模様もさっぱりわからなくなってきた。菅直人首相がサ
ミット出席で留守の間に、自民党や公明党は内閣不信任案を出す方針を固めたという。民
主党内にも小沢一郎氏系を中心に50人程度が同調の構えらしく予断を許さない。
▼菅首相は原発事故への対応のまずさなどで、大震災前から落ち込んでいた支持率を回
復できない。ずっとジメジメ型の梅雨空の下にいる気分のようだ。いっそのこと不信任案
という「大雨」を降らせ、否決してカラッとしたい心境だろう。
▼自民党は、不信任案可決で民主党政権を一気に押し流したいところだ。だがそのため
には、宿敵の小沢氏ら民主党内の力を借りねばならず、スッキリとした気分ではあるまい。
もっとも誰よりうっとうしい思いは国民の方である。