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URLリンク(www.nytimes.com)
福島第一原発。地面が揺れ始めた。イシザワ・マサユキは、ほとんど立っていられなかった。走って、作業員スタンバイ・ルームから、
三号炉外へ出る。ヘルメット片手に。煙突とクレーンが揺れていた。まるで海藻のように。皆パニックになって叫んでいた。
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この社員は地震発生時に原発の中にいた。激しい揺れに襲われた直後、高い津波に襲われ、施設内の燃料や機材が失われたという。
ポンプ設備や最後の頼みの綱である緊急炉心冷却システム(ECCS)を起動しなければと、社員の自家用車のバッテリーや屋台の小型発電機まで
かき集めた。それでもシステムは回復しなかった。「外からの電力が断たれたのが一番悔しい」とも言った。
現場では数百人の社員や作業員が交代で作業にあたった。だが、余震が襲うたび、せっかく修理したところが再び壊れていったという
●地割れ、液状化、非常灯つかず
(5号機のタービン棟2階にいた作業員(53)の証言 )
「電気系統がシャットダウンしてしまった際の非常灯がほとんど点かなかったのです」(略)たまたま手元にあった懐中電灯を手に、
仲間たちと屋外へ脱出した。(略)「新潟など全国から下請け業者が招集されていて、六千~七千人はいたと思う。
(略)敷地内の道路は地割れが起こり、グラウンドは液状化していました」(週刊文春2011年3月31日号 )
●蒸気漏れ、破裂音、陥没
「津波来る」と叫び声 地震直後の原発、作業員が証言 福島第1、複数が振り返る
(日本経済新聞社 2011/03/22 23:49)
(略)5号機の建屋2階で保守作業をしていた男性(38)は、足場のパイプにつかまって地震の大きな揺れに耐えた。
屋外に避難する途中、天井の空調ダクトにあいたすきまから「プシュー」という音とともに空気が噴き出した。
敷地外へ逃げていると背後から「パーン」と破裂音が響いた。門の前の陥没した道路には、軽トラックが落ちていた。
(略)敷地内の廃棄物処理棟にいた20代の男性が屋外に出ると、1号機の建屋の外壁の一部がはがれ、
構内放送の複数の警報音が重なるように鳴り響いていた。