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11年4月29日 朝日新聞東京版
原発「一県一基」で負担公平に
高校教員 池ケ谷 八州志(静岡県牧之原市 53)
かつて「一県一空港」と唱えられて各県に空港がたくさん造られ、結果的には
赤字空港が乱立した。逆に原発は、過疎地に集中して建設された。私の住む隣の
市にある浜岡原発には、五つの原発が造られた。そして、その集中が災いしたのが
福島第一原発の震災事故であった。
しかし、事故後の世論調査では、原発については「減らす」より「現状維持」の
方が多いようだ。首都圏の人々が、自分たちが費やす電力を東北の町の原発から
供給されていることを承知でそう答えているとしたら、大きな疑問を持つ。
首都圏に原発を造るとしても、支持するのだろうか。多くの原発支持者は、自分の
ところに火の粉が飛んでこないということを前提に考えているのではないか。
私は、原発の「一県一基」を唱えたいと思う。原発を支持するなら、原発の
リスクをすべての国民が共有すべきだ。