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「翼賛化」招く大連立には反対
翻訳業 杉村雄次
(埼玉県白同町 56)
震災復興へ向け、民主、自民党内で「大連立」の動きがくすぶっている。震災から日本が立ち直
るには「挙国一致」の政治力が必要だというが、私は反対だ。「挙国一致」で思い出すのは、太
平洋戦争という非常時のためにと既成政党が解散させられ、「大政翼賛会」ヘと集約され、異論
を封殺した歴史だ。戦争と震災の違いこそあれ、非常時だからと挙国一致内閣を運営することが
方法論として正しいのか、よく議論する必要がある。「ニッポンはひとつ、がんばろうニッポン」
といった情緒的なムードに流され、少数意見や異論を排除・抹殺するような動きがあってはなら
ない。私が望むのは、野党は建設的な政策を提起し、与党も復興や原発事故の問題解決に向け与
野党協議会のような時限的組織を設置することだ。その場でしっかり議論し、野党の意見も積極
的に国の政策に反映させていくことが、今後の日本の民主主義のためになる。
非常事態内閣で国難乗り切れ
塾講師 植木東一
(新潟市西区68)
東日本大震災は被害が甚大かつ広範で、日本は敗戦に次ぐ未曽有の国難に直面しています。
政府は被災者の救援や原発事故の対応に追われています。しかし、震災からもうすぐ1カ月。
政府はそろそろ復興の青写真を描き、その道筋を示していかねばなりません。民主、自民党
内には「大連立」を模索する動きがあります。民主には菅首相続投の期待、自民には入閣や
巨額の復興事業に関与することの野望もあるようです。しかしこの際、両党はそんな党利党
略を超越し、協力できそうな他党も巻き込んで、復興に特化した時限的な国家非常事態内閣
を組閣して下さい。閣僚には民間も含め有能な人材を入れるのです。ただ、異論を排除する
ような「翼賛政府」では困ります。政権に参加しない野党はしっかり監視をして、政策論議
を深める一翼を担ってほしい。さらに与野党には、国民への迅速な情報開示をお願いします。