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公的機関は人の集う場奪うな 大学院生 佐藤 圭一(東京都小平市 26)
石原慎太郎東京都知事は先日の記者会見で、
ライトアップされた夜間の花見を自粛するべき
だとの考えを示した。これは消費電力抑制のためなのか、
それともただ騒ぐのが不謹慎ということなのか。
前者なら宴会自体の自粛を呼びかけるべきではないし、
後者ならば被災地を思う気持ちは、一人ひとりが自分でもつものであり、
都知事が押し付けるべきものではない。
結局、こういった呼び掛けは、理由があいまいなまま市民の集う場を奪いかねない。
都知事に限らず、震災以降、公的機関が「自粛」を呼び掛ける例は相次いでいる。
私の身近でも、サークル活動自粛を呼び掛ける大学もあれば、
3月いっぱいの閉館を決めた公民館もある。
余震の心配、電力消費抑制、被災地配慮、様々な理由が交ぜこぜなまま、
公的機関は範囲のあいまいな規制・自粛呼び掛けという最も簡単な選択をしがちだ。
だがいま公的機間に求められているのは、人びとが集まり語る場をなるべく維持し、
奪わないよう努力することだ。復興のために何ができるのか、
原子力発電をどうするのか、
そうしたことを宴席を含め震災とは全然関係のない集いの場で語られることこそが、
今しか起こり得ない貴重な機会ではなかろうか。