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サンゴ礁、過去最悪のペースで死滅へ インド洋と東南アジア
CNN.co.jp 10 月21日(木)12時12分配信(CNN)
インド洋と東南アジアのサンゴ礁が過去最悪のペースで死滅している可能性があることが、オーストラリア研究会議(ARC)と豪ジェームズクック大学の調査で明らかになった。
死滅率は一部の種で80%にも達するとされ、同大学の研究員アンドリュー・ベアード氏は、98年以来最悪の状況だと語る。
調査によると、インド洋のセーシェル諸島から東南アジアのフィリピンに至る海域でサンゴの白化現象が広がっており、
地球上で最も多様な海洋生態系を持ち、「海のアマゾン熱帯雨林」とも呼ばれる「コーラル・トライアングル(サンゴ三角地帯)」海域でもこの現象が多くみられるという。
研究者らは、数カ月前に高温の海水がインド洋に流れ込んだことが白化の要因と指摘。
水温の上昇により、サンゴの栄養源でありサンゴの色のもとでもある藻が減少したため、白化現象が起きているという。
水温は平均よりセ氏4度高いと報告されている。
影響を受けた海域では、サンゴが海底を覆っている割合(サンゴ被度)が50%から10%に減少する可能性があるとされ、長期的に漁業や観光業に影響を及ぼすことが懸念される。
ベアード氏は、「人為的な地球温暖化」がサンゴ減少の原因であるとし、炭素排出量を削減して大気の温度を保つ取り組みが必要だと訴える。
同氏は報告で、「気温上昇だけの問題ではない。何千万人という人々の生活や、この地域の安定にも脅威を及ぼしている」と述べている。