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<内部告発文書>米国の「秘密」25万通公開 民間サイト
毎日新聞 11月29日(月)11時23分配信【ワシントン古本陽荘】
内部告発文書をインターネット上で公開する民間ウェブサイト「ウィキリークス」は28日午後(日本時間29日午前)、
「秘密」指定の公電約1万5000通を含む、米国の外交公電約25万通の公開を始めた。
各国の米大使館から国務省に報告されたもので、他国首脳らとの生々しいやり取りも含まれている。
外交上支障が出るのは必至で、ホワイトハウスのギブス大統領報道官は「盗まれた秘密の文書を公開することでウィキリークスは人命を危うくした。強く非難する」などとした声明を発表した。
事前に情報提供を受けた米ニューヨーク・タイムズ紙によると、
公電には、北朝鮮が近年、開発した中距離弾道ミサイル「ムスダン」をイランが19基入手したとの情報が含まれていた。
ムスダンは、旧ソ連の潜水艦搭載弾道ミサイルを改良したもので核搭載が可能。
射程は3000キロ以上といわれ、計算上、イランは西欧各国を射程圏内に収めることになる。
今年10月の北朝鮮の軍事パレードで初めて公開されていた。
この公電は今年2月24日付で、ロシア当局と米国務省の不拡散担当幹部との間の情報交換に関するものだった。
また、別の公電には、米韓両国の当局者が北朝鮮が崩壊し、南北が統一される見通しについて議論した記録があった。
スティーブンス駐韓米大使が今年2月、本国にあてたもので「韓国政府は中国に経済的な便宜を図れば南北統一に関する中国の懸念を軽減できると確信している」などと報告していた。
さらに、中国共産党政治局が、グーグルのコンピューターシステムに侵入するよう指示していたことを示す報告もあった。
同様に情報提供を受けた英ガーディアン紙は、
サウジアラビアのアブドラ国王が米政府に対し、核開発計画をやめさせるためイランを攻撃するよう繰り返し求めていたと報じた。