産経抄ファンクラブ第141集 at MASS産経抄ファンクラブ第141集 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト300:文責・名無しさん 10/10/13 03:36:01 09e/DRi/0 >>299 いいIDだ 301:文責・名無しさん 10/10/13 06:38:51 NA/q/DH/0 産経抄 10月13日 映画「青い山脈」が封切られたのは61年も前の話だから、池部良さんといえば、「昭 和残侠伝」シリーズの風間重吉を思い浮かべる読者の方が多いかもしれない。単身、 敵のやくざに殴り込む高倉健に「ご一緒、願います」と番傘をさしかけ(なぜか雪が降 っている)、壮絶な最期を迎える。 ▼次回には、役名も同じ重吉としてよみがえり、シリーズは計9本つくられたが、当初、 池部さんは出演を断っている。日本映画俳優協会のリーダーとして暴力団との絶縁を 宣言したばかりで、やくざ役は具合が悪かった。 ▼それでも引き受けたのは、祇園の旅館に押しかけてきた名物プロデューサーの「高 倉を池部はんのお力で男にしてやってもらえまへんやろか」という声涙倶(とも)に下る 説得に感じ入ったからだという。その場面は、彼自身が書いている。 ▼池部さんは、エッセイストとしても一流だった。監督になるつもりで東宝に入社したが、 召集され、南洋の孤島で米軍の爆撃と飢餓に苛(さいな)まれながら終戦を迎える。エ ッセーは、戦争体験にユーモアの衣をまとわせ、からりと揚げた味わいのものが多い。 ▼あるとき、80歳近い大学の後輩が血を吐き、「遺書」が息子から速達で送られてき た。戦没学生の慰霊碑を母校に建てようとしたら「戦没者は、戦争加害者であり平和 を願う大学の理念に背く」と断られた、先輩も大学当局を糾弾してほしい、と。 ▼血を吐いた後輩はがんではなく、魚の骨が刺さっただけで、すぐ電話がかかってき たという落ちにしている(「ああ戦没学生」)が、こんな大学が東京六大学のひとつかと 思うと悲しくなる。エッセーという池部さんが遺したドスは死後も錆(さ)び付いていない。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch