10/09/20 13:31:43 hwqWekTY0
【Bloomberg】円売り介入は「ソロスたち」への招待状、投機シーズン解禁-ペセック
ー前略
単独介入も水準への言及も、あまり賢い動きとは思われない。米連邦準備制度理事会
(FRB)と欧州中央銀行(ECB)の協力のない円売り介入は成功しない。世界中のソロス
たちに円の高値試しを考え直させるのは協調介入への警戒だけだ。また、政府は何が
おころうと決して、防衛ラインの水準をトレーダーに教えてはいけなかった。
この鉄則を破った仙谷由人官房長官に眉をひそめた人は多かった。仙谷氏は財務省
は1ドル=82円を攻撃に出るべき水準と考えていると発言したばかりか、政府は介
入について米欧の理解を得ようとしているとまで喋ってしまった。
つまり、FRBとECBが協力していないばかりでなく、米欧当局は介入が必要とも、奏
功するとも確信していないということだ。円投機のシーズン解禁だ。
ー中略
日本の指導者たちが「天才」らしく行動してくれたらよかったのだが。与党民主党の代表
再選を果たした翌日に菅直人首相は、金融業界知能テストに落第するような大胆な行
動に出た。円が今後数週にわたって高いままなら、同首相は間抜けな指導者のように見
えるだろう。そして、円が高止まりする確率は高い。
日本の前回の為替介入は不毛だった。日本は2004年3月までの1年3カ月にわ
たって介入を続け、円相場を押し下げるために、スウェーデンのGDPを超えるほどの金
額を投じた。円相場は以来、22%上昇している。
ソロス氏がこの機会を利用しないとしたら、ついに焼きが回ったとしか思えない。同氏は
1992年に、ポンド防衛を図るイングランド銀行(英中央銀行)を相手に売り勝ち、10億ド
ルをもうけた。日銀に買い向かえば今回も恐らく、巨額利益を上げられるだろう。日本の
当局者らは無意識に、投機家たちに招待状を送ったも同然だ。(ウィリアム・ペセック)
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