産経抄ファンクラブ第139集at MASS
産経抄ファンクラブ第139集 - 暇つぶし2ch623:文責・名無しさん
10/08/24 06:29:54 HHMANg7/0
産経抄                                        8月24日
〈ゆだんせぬ・二八(にはち)ばかりの生ざかな〉。今から300年ほど前に、京都で出
版された『軽口頓作(かるくちとんさく)』という句集にあるそうだ(『江戸は川柳 京は
軽口』下山山下著)。二八とは16歳、まさに娘盛りをいう。「生ざかな」は生きもいい
が、傷みも早い。江戸時代から難しい年ごろとされてきた。
▼満年齢では、14か15に当たる。といっても当時の若者は大人びていたから、今な
らそのまま16歳と受け取ってもいいだろう。その16歳で高校1年生の女子生徒が、
東京都品川区の自宅に火をつけ、父親に重傷を負わせるというショッキングな事件が
あった。
▼朝帰りをしかられ、「家族が死んでもいい」と思ったという。今年7月には兵庫県宝
塚市で、中学3年生の女子生徒が、同級生とともに自宅に放火して、母親を死なせる
事件も起こっている。
▼江戸時代なら、こんな悲劇を避ける方策があった。娘なら早々に嫁に出し、だめ息
子には勘当を言い渡した。〈何とせう・談合(だんこ)やぶれた紙子(かみこ)のだん〉。
『軽口頓作』にも、親子の話し合いが決裂、紙の着物姿で追い出され、「どうしよう」と
情けない声を上げる息子が詠まれている。
▼親が娘の結婚を決めることも勘当もなくなった現代社会、といっても半世紀も前、
寺山修司が唱えたのが、『家出のすすめ』だった。「若者は一人立ちできる自信がつ
いたら、まず『親を捨て』ましょう」と呼びかけ、物議を醸した。
▼ただ寺山は、時間を置いてから「『親にたいしての友情』という新しい関係をもてば
いい」とも言っている。親に殺意を抱くくらいなら、親を捨てよ。そのために一日も早く
自立せよ。「生ざかな」にそんなアドバイスができる大人はいなかったのか。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch