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【産経抄】8月7日
2010.8.7 03:37
長々しくて申し訳ないが、「教育公務員特例法の一部改正案」などいわゆる教育二法が成立したのは
昭和29年のことだった。学校の先生たちの政治活動を国家公務員と同等に制限しようという法律である。
むろん今も厳然と生きている。
▼日教組などの抵抗にあいながら、成立に向け獅子奮迅の働きをした当時の若手議員に故坂田道太
氏がいた。後に文相や衆院議長をつとめる坂田氏は自民党では「ハト派」とみられていた。だが本紙『戦
後史開封』の取材には、日教組に対する強い危機意識を明かしている。
▼「一番恐るべきは、教壇から何も分からない子供たちに向かって『社会主義でなければならない』と
言うことだった」と語る。子供にとって、いや時には親にとっても先生は「神様」に見える。それを利用し、
教え子を「人質」に取ることを戒める法律だった。
▼だがその趣旨も当の日教組によって踏みにじられ続けてきた。60年安保のさい、先生から「反米」
「反自民」を刷り込まれたという団塊の世代は多い。国旗、国歌に対する子供たちの崇敬の念を奪い去っ
てきたのも日教組系の教師たちである。
▼それでも、これほどストレートに法に違反した例も少ないだろう。北海道教職員組合が先日の参院選
で、教職員に対し知人、友人のほか教え子にも特定候補への支持を呼びかけるよう、機関誌で促してい
たそうだ。堂々と「禁じ手」を使っていた、といってよさそうだ。
▼自民党の西田昌司氏が参院予算委で明らかにしたが、「違反になりうる」と答弁した川端達夫文科相
もさすがにあきれ顔だった。しかし同じ日教組出身の「参院のドン」がいる民主党の政権である。どこまで
「指導」できるのやら。