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『愚者のエンドロール』では本郷真由は自分に似ている、と千反田さんは思ったわけだが、
作者の意地悪で『クドリャフカの順番』でも逢うことができなかった。もし逢っていたら
どうなっただろう。二人は学年を越えてきっといい友達になったに違いない。休みの日に
喫茶店で、趣味や本、お菓子といった他愛もないおしゃべりに興じたことだろう。
そして運命の日が来るのだ。千反田さんが本郷に奴を紹介してしまう。
「本郷さん、この人が本郷さんの脚本の大筋を読み解いた、折木奉太郎さんです」
ああ、なんということ。千反田えるは気づかなかった。自分と同じように優しくて、
責任感が強く、体が細やかで(笑)、人が亡くなるお話が嫌いな本郷真由。彼女が
男の好みも自分と近いであろう事に!
本郷は一面識もないうちから自分の理解者であったその後輩に一目惚れしてしまう。
エネルギー消費の激しそうな三角関係に戦慄する奉太郎。胸の痛みに目を伏せる
千反田さん。
とかいう展開の古典部は嫌だ。