11/02/26 16:49:11.33 N0V8cuRg
>>457
それも理解している。
自分が主張しているのは、
『作者の意図や考え方を介入させる為に、キャラクターの人間性を薄っぺらくしすぎですよ』
ということ。
それを『人間が書けていない』と表現している。
大雑把な例を挙げると、
ハーレム物を書きたい(作者の意図)から、
あっさりとヒロインが主人公に惚れ、その関係が延々と続く(人間として不自然な描写)。
主人公を活躍させたい(作者の意図)から、
敵役が考え足らずの行動を取る(不自然な描写)。
という感じ。
スレイヤーズは、
善悪に関わらず個々の意志を持った人間を書きたい(作者の意図)から、
敵役である人間も、己の目的のために邁進している(自然な描写)。
そして、それが>>456で書いたように、面白さに繋がっているんじゃないか、と思うわけ。
勿論逆に、個々の意思を持つことで(エンターテインメント的な)面白さを損なうこともある。
例えばオーフェン。
終盤、クリーオウやマジクに生まれた『個々の意思』は、中高生の読者にとってはストレスだったろう。
かように、個々のキャラクターをしっかりと書くことはけして簡単なことではないのだけれど、
それでも、最初から挑戦する素振りすら見えない展開や、そういう本ばかりに当たってしまうと、
「最近のラノベは駄目だ」と思ってしまうわけです。
時間が来たのでもう書き込めません。長々お付き合い頂きありがとうございました。