10/12/05 16:30:15 uqNGH8JN
>>69
おいおい、キャラクターが伝統的価値観を尊重するかどうかというのは、キャラクターの
肉付けの重要な要素のひとつだろうに。
文学少女自体が、伝統的価値を重んじる優等生一詩と、そういうものにとらわれない流人
を主人公の左右に配置すると言う、実にオーソドックスなキャラクター配置を取っているの
に、それが本題とは無関係な「権威」とは。
現在の出版情勢では、作家とラノベ作家は、ほとんど別物になりつつある。
文学少女と言う作品全体を通して流れているのは、作者の文学に対する畏敬の念だ。
コノハが狭い門をくぐって目指しているのは、決してラノベ作家じゃない。
作中で井上ミウが書いたとされる「青空に似ている」はラノベの象徴で、神に挑むで最後に
ミウが書き上げた「文学少女」は、本格的な文学作品の象徴。
そういう視点で改めて神に挑むを読めば、いろいろ面白いものが見えてくる。