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霊界寺子屋 第十二章 呪いと生霊
数日がたったある日、空はどんより曇り雪がちらほらと降って来た夕方のことでした。
妻と二人であるお宅を訪問しその帰りのことでした。
そのお宅から出て来たとき姿は見えないが、どこかでけたたましく猫の泣き声がした。
しかも二匹の猫が激しく喧嘩をしているようである。
しかも、命のやり取りをしているように。
その声は今まで聞いたことのない、不気味な心に残るものだった。
やがて、車中の人とり、帰宅した。
翌日の朝、目をさましたその目に入った光景にいつもと違うものを感じた。
白い壁を見ると、太い筆にタップリ墨汁を含ませて振りつけたような、黒い点が点々と
みえるのです。
首を回し違う壁を見るとそこにもその黒いしみはついてきました。
しかも右目だけに見えるのです。
黒いしみは、自分の異常とはっきり自覚できました。
早々に病院に行って治療を受けました。
診断は網膜剥離でした。早速レーザー光線で傷口の止血手術をうけました。
検査の結果、網膜剥離になる原因は見つかりませんでした。
不審に思っていると、虚空蔵菩薩がおりられ、「そなたの目は、黒くておおきな、
目と口が血の色の、怪猫に引っ掻かれたのだ。その怪猫は、ゆみ子が入れた。
取らぬとまた爪をたてられ、傷がふえる。
取ってあげよう。」と言われて、怪猫を取ってくれました。
翌日大日如来がおりられ
「そなたの目の怪猫を取った後、虚空蔵菩薩の目がつぶれた。私の護摩 (大日如来護摩)を
修すると、虚空蔵菩薩の目は治るから、すぐするように。」とお話しがあり、護摩を修した。
その後、大日如来が「虚空蔵菩薩の目は治った。
ゆみ子は、命を救ってもらいながら、何ゆえそなたを襲わなければならぬのか理解できない。
ゆみ子の前世をみてみよう。」とおっしゃって戻られました、再びおりられた大日如来が
「分かった。ゆみ子は前世では、ゆみ と言い行者を罠にはめて、お手打ちにさせた。
自分の力を試すのに、他にも呪い殺している。他の僧侶ではもの足りず、虚空蔵菩薩
求聞持法を修めたそなたを選んだのだ。充分注意をするように。」
と言われれた。