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第十六章 葬式と引導
私の母方の祖母のとき、その子供達(私から見れば伯父伯母)がとまどっていたら、
それらの人の座っていた座布団を動かして催促した。病院で死に水を取ってもらっていたが、
それでは満足できないのです。
般若理趣経は世界で唯ひとつの人間のもつ悩み迷いの全てを諭してくれ、昔々天竺
(今のインド)から三蔵法師(西遊記の物語ではそう呼ばれている、玄奘三蔵のこと)が
今の中国に命をかけてシルクロードを通ってもってきたお経で、これ以外のお経で試したが
効果があまり良く無く、この般若理趣経以外、満足できるものはないようだ。
その後、不動明王の真言を唱え、亡者を不動明王に託し、亡者には不動明王に
お導きいただくよう、教えるのである。
たとえ宗派が異なっても、人間の生理思考は同じで、ご飯やお団子も、うちの宗派は
いらぬと言う人がよくいますが、宗派にかかわらず、人はお腹はすくしストレスもたまる。
まして死に遭遇するときのストレスは、はかりしれないものがある。
このストレスを、和らげてやるのがお団子の役目で、この白生地に、生前言っておきたかった
事を、書き綴ることによってストレスは和らぐのである。
私達も悩んだ時、誰かに自分の話を聞いてもらうだけで、かなり心が穏やかになる、
それとおなじです。
お団子の三十五という数も仏様の数字です。