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依法不依人(法に依りて人に依らざれ)
大般涅槃一切如来の法、すなわち法性、常住不変、涅槃真理の体現者に依り、この法性を知らざる者に依るべからず
義依不依語(義に依りて語に依らざれ)
義とは覚了、すなわち満足と云い、満足義とは如来常住不変を覚り了えた義で法常と云い
法常義とは伝承の聖者に依って得られる故に如来常住不変義とも云う。
是の義に依って徒(いたずら)に世間に迎合した浮薄諸論、綺飾の文辞などに依るべからず
智依不依識(智に依りて識に依らざれ)
智とはすなわち如来、真実智の法身、悉有仏性であり、識とは如来の功徳を知ることが出来ぬ
声聞衆や如来の教化現身を世間的に推すを云い、食に養われる身と見ず、如来の法身たる真実に依るべきなり
了義経依不依不了義経(了義経に依りて不了義経に依らざれ)
仏・如来の深密蔵なる真実の智慧を如実に露顕した了義経に依り、また如来は滅して無常であるなどと説いている
完全に顕でない不了義を説く経典には依るべからず
すなわち大般涅槃経に遵えば、この法四依は、如来常住悉有仏性と説く大乗経典である涅槃経こそ
究極真実の帰依処であることを強く表現したものである。