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この平成18年発行の『熱田区の歴史』は、地元の郷土史家(故人)の遺構を編集したものだが、
中に、「尾張氏祖神を祭る(原文ママ)式内社」という表がある。
その中で、尾張神社、尾張戸神社、針名神社の三社が、祭神名不明、所在地不詳となってる。
それだけなら単なる調査不足だが、実はこの表、同じ著者が昭和57年発行の『熱田風土記卷八』に書いた文章にある表の抜粋であり、
こちらには三社とも、祭神も所在地も明記してある。
同じ著者の作表にも拘らず、後発の著書の方が記述が後退しているというのはどうにも奇妙だ。
遺構が判読不能だったのかとも考えられるが、それにしても絶版とは言え、
図書館に行けば普通に見られる『熱田風土記』を確認する作業さえ怠るとは、
発行元の「愛知県郷土資料刊行会」とは、実にいい加減な団体である。