11/02/19 10:34:41
柏市の少額随意契約 不適正処理 27億円 09年度まで3年間
2011年2月19日
下水道工事をめぐる汚職事件を受け、全庁調査をしていた柏市は十八日、二〇〇九年度までの三年間で
少額随意契約(一件百三十万円以下)のうち、総件数の34%(五千八十三件)、総額約二十七億一千八百万
円で不適正な処理を確認したと発表した。
調査した石黒博副市長は「流用や悪質性はなかった」と説明。実態にそぐわない規則の改正やチェック
の強化などで、再発防止を図る考えを示した。
調査は昨年十月に発覚した収賄事件などをきっかけに実施。課など各部署の裁量で随意契約が可能な工
事を対象に、全百三十五部署を調べた。
それによると、四十二部署で不適正処理が見つかり、部単位では土木部の約十二億六千万円(千七百六
十九件)、学校教育部の約九億四千九百万円(二千二百五十一件)が突出していた。
不適正な処理の内容では、契約前に二業者以上の相見積もりをとる手続きを受注業者任せにしたり、
緊急性から契約前に工事を行わせたりが大半だった。
原因としては、比較的低額な工事でも相見積もりを求めていたことや、緊急性の高い工事は一社へ
の随意契約が可能だということを知らなかったことがあるとした。 (横山大輔)
東京新聞
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)