10/10/08 23:01:36
業者から180万円懲戒免
柏市職員,工事発注先から借金名目
柏市は7日、土木部の土木技師の男性職員(57)が、下水道工事の発注先の業者5社から
借金名目で計180万円を受け取っていたとして、この職員を懲戒免職処分にした。
発表によると、職員は2008年3月まで4年間、下水道維持課(現下水道維持管理課)に勤
務。公共汚水枡(ます)の設置工事を担当していたが、07年4月以降、発注先の工事業者4社
に口頭で借金を頼み、道路維持管理課に異動後にも1社に借金を申し込み、計5社から180
万円を受け取った。
公共汚水枡の設置工事の発注は、設計価格が130万円未満のため、競争入札とせずに担
当課が随意契約でき、事実上、この職員が1人で処理していたという。当時は16社に発注し
ていたが、市の調査に対して、職員は見積もりを取らずに発注先を決めていたことも認めてい
るという。
今年7月、「複数の業者から借金をしている職員がいる」と市民から情報提供を受けて市が
調査を開始するまで、職員は5社に返済していなかった。現在は2社に100万円を返済したこ
とが確認されているという。職員は「多額の借金がある身内を助けるために借りた」と話してい
るという。
この職員は、工事代金の未払い3件(約100万円)、遅延42件(約3170万円)も08年4月
の異動後に明らかになった。
市は管理監督責任で、下水道維持課長だった総務部次長(57)を戒告の懲戒処分にした
ほか、同課の上司だった2人も訓告、文書注意とした。
(2010年10月8日 読売新聞)
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