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◇業者受注額、２年間で１５００万円 秋山市長が謝罪
わいろを送った疑いが持たれている柏市内の土木業者は柏市の資料によると、○○博容疑者
が発注を担当していた下水道の公共汚水桝設置工事を、０６、０７年度の２年間に計約１５０
０万円分受注していた。業者は旧沼南町にあり、旧町が柏市と合併直後の０５年度には受注が
なかった。○○容疑者の懲戒解雇をきっかけに次々判明した同市の工事発注の不明朗な実態が、
汚職事件に発展した。
秋山浩保市長は２７日記者会見し、「決してあってはならない極めて遺憾な事態。市民に深く
おわびする」と沈痛な表情で謝罪した。
市の内部調査によると、○○容疑者の「借金」額は１社当たり２０万～５０万円で、５社とも
１回ずつ。調査の結果を踏まえ、市は「特定の業者に便宜を図っていない」と判断していた。し
かし、○○容疑者は県警の捜査で、数回にわたり百数十万円を受け取った疑いが持たれている。
この食い違いについて、秋山市長は「（強制力のない調査で）結果的に限界があった」と釈明。
同市の自浄能力の限界が露呈した。
県警はこの日午後２時４０分から、捜査員９人を同市役所に派遣し家宅捜索を行った。○○容
疑者が過去に在籍していた下水道維持管理課と、解雇直前までいた道路維持管理課を２時間近く
捜索し、書類やノートパソコンなどを押収。両課ともオープンカウンター形式で、捜索の様子は
市民に丸見えの状態で、職員の一人は「恥ずかしい」と話した。
ベテラン職員によると、柏市役所が捜査当局の家宅捜索を受けるのは、１９７０年代後半に職
員が競馬の「ノミ行為」に関与したとして逮捕された事件以来という。【早川健人】
毎日新聞
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