10/10/31 14:31:53
柏市下水道工事偽装：元副主幹を収賄容疑逮捕 発注見返り百数十万円－－県警 ／千葉
柏市内の土木業者から公共工事を発注する見返りに現金を受け取った疑いが強まったとして、
県警捜査２課は２７日、元柏市下水道維持課副主幹、○○○容疑者（５７）を収賄容疑で逮捕
した。土木業者も近く贈賄容疑で書類送検する方針。同課は「容疑を認めているかどうかはコ
メントしない」としている。【中川聡子、味澤由妃】
逮捕容疑は、○○容疑者は同課にいた０６年９月～０８年２月、柏市の下水道工事（公共汚
水桝（ます）設置）を発注する見返りとして、柏市内の土木業者１社から数回に分けて現金百
数十万円を受け取ったとしている。
○○容疑者は、逮捕前の同市の調査に対しては「わいろではなく借金だ」などと説明してい
たという。
同課によると発注件数は年間約４００件に上るが、発注額は１件当たり最大１００万円前後
と少額で、市の財務規則上、入札にかけず随意契約で発注できる。課長の専決事項だが、実質
的に○○容疑者が１人で発注事務を担当。業者は現金を贈ったとされる０６、０７年度、それ
ぞれ約３０件ずつ工事を受注。０５年度以前の受注はなかった。○○容疑者は０８年度に異動
したが、この業者はそれ以降も工事を受注している。
○○容疑者は今年７月、市の調査で市内の業者５社から借金名目で現金計１８０万円を受け
取っていたことが発覚。市は今月７日付で免職とする一方、不正な金銭授受の可能性があると
して県警に相談。県警が関係者から事情を聴いていた。
柏市の下水道工事では、○○容疑者と後任職員が０６年度以降、財務規則に違反して勝手に
発注業者を決め、工事後に発注先を含む３社から見積書を取り「相見積もり」を偽装していた
ことが判明。さらには、○○容疑者が工事代金支払いを怠っていた０７年度までの工事４２件
について、０８年度に工事があったように書類（公文書）の日付を改ざんするよう、土木部長
（退職）が部下に指示していた。