10/12/13 17:24:29
URLリンク(www.melma.com)
宮崎口蹄疫騒動を検証する 世界の環境ホットニュース[GEN] 780号
第27回 口蹄疫対策検証委員会の「最終報告書」 10年12月10日 原田 和明
内容を検証する前に確認しておきたいことがあります。山田正彦農相は 7月20
日の会見で、「疫学調査チーム、第三者委員会で国、県などの責任を含めて検
証しなければならず、作業に取りかかった」と述べ、第三者委員会の人選に入
ったことを報告しています。(7.21宮崎日日新聞)国や県の責任を検証するな
らば、国や県の関係者はこの委員会から排除されていなければなりません。そ
のための「第三者」なのですから。農水省HP「口蹄疫対策検証委員会」(更新
日:平成22年11月1日)には、「口蹄疫対策検証委員会は、9名の第三者委員に
よって構成されています」と書かれていますが、委員は本当に第三者なのでし
ょうか? もし関係者が含まれていては、農水省や動物衛生研究所に甘い検証
結果となることは最初から予想されることです。
このうち、坂本研一氏は現役の動物衛生研究所幹部ですから第三者でなく、当
事者であることは一目瞭然です。それを「第三者委員」と呼ぶということは、
農水省も動物衛生研究所も当事者(検証対象)ではなく、「口蹄疫対策検証委
員会の俎上にあるのは(農水省にたてついた)宮崎県や赤松大臣という農水省
の意図がとてもわかりやすい人選であると言えそうです。
それに、研究管理監帝京科学大学の村上洋介教授は一見第三者のように見えま
すが、動物衛生研究所の前所長ですから、彼も第三者とは言いがたい御仁です。
そして、ワクチン接種を答申した牛豚等疾病小委員会の寺門誠致委員長代理は
動物衛生研究所の元所長ですから、二人は元部下だということになります。
(「農と島のありんくりん」さんのご指摘の通り)すると、牛豚等疾病小委員
会の答申も検証の対象外、もしくは非常に甘い評価になりそうです。
彼らは「同じ穴のムジナ」で、被告人が裁判官をやっているというのが口蹄疫
対策検証委員会の実態だと考えられます。こういうあからさまに偏った人選を
するということは、農水省にはよほど第三者に検証されては困ることが色いろ
とあるらしい。そう疑わざるをえません。