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第22回 農水省がOIEに国内発表とは異なる報告 10年9月25日
[GEN 775] 宮崎口蹄疫騒動を検証する 世界の環境ホットニュース
URLリンク(www.melma.com)
農水省が OIE(国際獣疫事務局)に提出していた口蹄疫フォローアップレポー
トには興味深い記述が見られます。5月初旬の第3報で 早くも「初発は6例目の
水牛農家」を前提とした報告をしているのですが、この結論は国内では 7月に
中間概要として発表したものの、地元農家から疫学調査のいい加減さを指摘さ
れて 8月の中間報告では削除されるというお粗末な経過をたどっています。な
ぜ、農水省は国内発表よりも2か月も前に、検証もしていない結論をOIEに報告
したのでしょうか?
(中略)
宮崎県をワクチン接種の実験場にすることが農水省の当初の目的ならば、感染
は宮崎限定であった方が都合がよい。それならば、農水省は初発の時期をでき
るだけ遅らせて、感染した家畜が県外に搬出された可能性をできるだけ小さく
みせかけたいはずです。しかし、農水省はその逆の対応をしたということです。
(中略)
それにしても、なぜ農水省は「国際的には 3月中に口蹄疫が発生していた」こ
とにする必要があったのでしょうか? 7月に公表された「6例目の 水牛農家が
初発」という中間概要の結論は、3月にOIEに報告した内容を国内情報と一致さ
せようとしたのでしょうが、その後あっさり否定される程度のお粗末なもので
した。(第16回「農水省疫学調査チームに不信感」GEN769)
そもそも、ワクチン接種が騒動を起こした目的ならば、口蹄疫の感染が始まっ
たのが、3月26日であろうと、4月7日であろうと、どっちでも 構わないはずで
す。にも関わらず「国際的には3月中に口蹄疫が発生していた」ことに 農水省
が拘ったということは、今回の騒動には、ワクチン接種以外にも何か別の狙い
があったことをうかがわせます。