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『木絵二像開眼之事』より
> 法華経の文字は、仏の梵音声の不可見無対色を、可見有対色のかたちと・あらはしぬれば顕形の二色となれるなり。
> 滅せる梵音声、かえつて形をあらわして文字と成つて衆生を利益するなり。
> 人の声を出すに二あり、一には自身は存ぜざれども、人をたぶらかさむがために声をいだす。
> 是は随他意の声。自身の思を声にあらはす事あり、されば意(こころ)が声とあらはる。
> 意は心法、声は、色法。心より色をあらはす。又声を聞て心を知る。色法が心法を顕すなり。
> 色心不二なるがゆえに而二(にに)とあらはれて、仏の御意(みこころ)あらはれて法華の文字となれり。
> 文字変じて又仏の御意となる。されば法華経をよませ給はむ人は、文字と思食(おぼしめす)事なかれ。
> すなわち仏の御意なり