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交通死亡事故：多発し「警報」 ９日間で６件発生、警察署など街頭啓発強化 ／山梨
２日に道路横断中の男性が乗用車にはねられ死亡する事故があり、同日までの９日間での
県内の交通死亡事故数が６件になった。県交通対策推進協議会は、１０日間で死亡事故数が
６件以上になった場合に「交通死亡事故多発警報」を出すことにしており、３日、警報を発令した。
発令は０６年７月以来約５年ぶり。各自治体や警察署が１２日まで、街頭での交通監視活動や
取り締まり、交通安全を呼びかける啓発活動などを強化する。
６件の死亡事故で死亡したのは６人で、内訳は、横断歩道のない道路を横断中だった高齢者（４人）
▽同様に道路を横断中だった５０代（１人）▽民家に衝突した車の運転者（１人）。県警交通企画課は
「ドライバーに対して、高齢の歩行者の保護や前方注視などの意識付けなど、これまで行ってきた対策を
さらに強化する」と話している。また、同協議会は「横断歩道を歩くことや、反射材を身につけることなどを、
高齢者に向けても指導したい」と話し、歩行者、運転者の両面からの安全の強化を進める方針だ。
２日の事故は午後１１時ごろ発生。笛吹市一宮町末木の国道２０号で、近くの会社員、小松正さん（５５）が、
大月市販岡町畑倉、医師、トウ晁熙さん（５１）＝中国籍＝運転の乗用車にはねられた。
小松さんは頭を強く打って間もなく死亡した。笛吹署によると、小松さんは、国道の中央分離帯から
足を踏み外して車道に出たところをはねられたとみられる。近くに横断歩道はなかった。【春増翔太、山下智恵】
毎日新聞 2011年6月4日 地方版
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