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「北でスパイ教育」 不法在留容疑で逮捕の男供述
愛知県警に入管難民法違反(不法在留)などの容疑で逮捕された男が
「北朝鮮へ渡り、洗脳教育を受けた」などと供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。
県警は、この男が工作活動に従事するためにスパイ教育を受けていた可能性が高いとみている。
逮捕容疑の裏付けを進める一方で、北朝鮮で受けた工作員教育の内容や、
日本での行動について事情を聴く。
捜査関係者への取材では、逮捕されたのは、東京都内に住む60歳代の男。
日本では、同居の女性の姓を通名として使っていた。日本に密入国した後、
不法滞在していた疑いが持たれている。
捜査関係者によると、男は朝鮮半島の生まれ。太平洋戦争の終戦後、家族を頼って
日本に密入国した後で、北朝鮮へ渡った。昭和40年代ごろに現地から日本へ再び密入国した。
男は、しばらくは愛知県北部で生活していたが、県外へ失踪。東京都内で女性と同居し、
肉体労働などで生計を立てていたという。県警は、関係者の情報提供などで男の自宅を特定。
2月26日に逮捕し、愛知県内や東京都内などの関係先数カ所を家宅捜索した。
密入国を手引きした人物が存在する可能性もあるとみて調べる。
(中日新聞)2011年3月1日 10時02分
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