11/01/10 14:44:05 aFx+E/mp
>>818 ありがとうツッコンでくれて。
著者曰く、「ここで念のためいっておきたいことは、私たちが日常
食べている食べ物・料理は日本料理ではないのか、日本料理は中断されず
に続いているではないか・・・という疑問についてである。」
「日本料理の伝統とは私たちの周辺で見られ、考えられているもの
とは画然とちがうのである。」
「味噌汁を例にとりあげると、・・・まず食事の三、四日前に、
削りたての鰹節を味噌に練りこむ。俗にに「デッチリ」という。
これをぬるま湯から味噌こしで少量づつ溶かし込む。沸騰点に
達する直前に豆腐やなめこを加え、・・・椀にそそぎ、ふたをして供する。
・・・焼き魚、煮魚、刺身・・・豆や芋の煮方・・・野菜の扱いなど
、まずいっさいがちがうと思えばよい。」(P29)
「・・・それは、支配層であった雇い主や主人のために、身ぐるみ飼い殺しの
調理人が長い長い年月にわたってつくりあげたもので、自衛上、ごく限られた
少数の弟子にしか伝えられなかった。・・・支配者階層専属であったために、
一般庶民のあいだには伝わらなかった。こうしていくつかの流派が生まれたのであった。」
(p31)
他に、てんぷらのころもの違いや焼き魚の塩のふりかたが例にあげられている。
引用ばかりで申し訳ない。
僕も目からうろこなんだが、高度な料理技術体系がかつてあったようだね。