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「すし」 国際検定開始 … 海外に正しい知識を
海外ですしの人気が高まる中、外国人の職人や店員らに正しい知識を身につけてもらおうと、
全国のすし店で組織する 「全国すし商生活衛生同業組合連合会」(東京) が、国際検定
「すし知識海外認定制度」 をスタートさせる。
お国柄を反映した創意工夫は認めつつも、衛生管理の方法や 「すし文化」 など正しい知識
を普及させるのが狙い。第1回試験は今月下旬にシンガポールで行う予定だ。
米国生まれのアボカド巻きずし 「カリフォルニアロール」、ロシアのボルシチを酢飯に混
ぜた軍艦巻き、ベルギーチョコのソースがかかった握りずし ……。各国では 「ご当地ずし」
も登場しているが、その一方で、衛生管理が不十分な地域もあるという。
検定を通して、魚の保存方法や 「まな板は1回ごとに洗う」 「酢やワサビには殺菌効果が
ある」 といった知識を身につけてもらう。「同じ巻きずしでも、しょうゆをつけるのは六
つ切り、つけないのは四つ切りに」 などのうんちくも出題。合格者には 「スシアドバイザー」
に認定した上で、認定証とバッジ (有料) を
贈る。
今月下旬に連合会所属のすし職人らがシンガポールに出向き、受験者を対象に約5時間の
講習を開いた後、検定試験を行う。英語版テキストも準備しており、2月以降、ロンドンや
米ロサンゼルスなどでの開催も目指している。
検定制度づくりを中心になって進めてきた千葉県すし商生活衛生同業組合の風戸正義理事長
(61)は 「本来のすし文化が広がるきっかけになるはず」 と期待している。
読売新聞 (2011年1月4日 )
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