10/12/28 23:50:14 aKt9XEAb
韓国「酒場」紀行:1 千戸洞ハルメチプ(ソウル)
日本人旅行者がよく訪れるソウルの街というと、中心部にある明洞 (ミョンドン) や仁寺洞
(インサドン)、西側の弘大 (ホンデ) などで、東側はせいぜい東大門 (トンデムン) あた
りまで。まさに西高東低なのですが、今回紹介する「千戸洞ハルメチプ」は東大門から地下
鉄で30分ほどの江東区 (カンドング) 千戸洞(チョノドン) にあります。カジノがあり、
日本人の利用も多いウォーカーヒルホテルや、テーマパークが併設されたロッテワールドホ
テルからタクシーで5分から10分で行ける下町です。
「おばあちゃんの家」 を意味するハルメチプは、韓国の飲食店ではもっともありふれた店名
かもしれません。でも、このお店におばあちゃんはいません。代わりに笑顔が素敵な女将が
います。豊かな食文化をもつ全羅道出身の女将は料理上手。日本語も少しできるので、注文
も安心です。
1年ほど前に店舗を改装したため、外観はかなりこざっぱりしていますが、店内はプラスチ
ック製のテーブルが置かれているだけで飾り気はゼロ。おいしいものを安く提供することだ
けに情熱が注がれ、酔客の笑い声やグラスをぶつけ合う音が絶えない下町酒場そのものです。
席に座れば無料(!)のつきだしとして出てくるのが、ビジチゲというおからスープ風の鍋
物。大豆の香りが豊かで栄養たっぷり。これをすすって胃を保護してから、たっぷりお酒を
いただきましょう。