10/11/30 18:06:35 TdL7tBAy
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【噴水台】挑発症候群
第２次世界大戦当時の１９４０年代初め、連合国にとってアドルフ・ヒトラーはよく分からない人物だった。
ヒトラーは無辜のユダヤ人をガス室に送った冷酷な虐殺者でありながらも、月の光を恐れ、落ち着かない時は子指を吸うなど理解しがたい姿を見せた。
女性と関係を持ちながら部屋を這うというおかしな諜報も入手された。
当時、米国情報機関だった戦略事務局（ＯＳＳ、ＣＩＡの前身）は、ナチスドイツに勝利するためにはヒトラーの心理を把握するのが重要だと判断した。
精神分析の権威者ウォルター・ランガー博士にその任務を依頼した。
ランガーはヒトラーの家系と幼年時代に関する膨大な資料を収集し、スパイらと面談した後、ヒトラーの内面を暴いた極秘報告書を作成した。
報告書は、ヒトラーが鬱（うつ）・神経症とともに「総統」という絶対権力に執着する症状を見せたと診断した。
結論は「精神分裂症に近いサイコパス」と下された。
「ヒトラーの心理的プロファイル」と命名された報告書は６８年に極秘から解除された。