11/04/02 10:54:24.50 KNYVGqGs
>>244 >>242 >>232
【香港】アジアの高成長国を見舞っていたインフレが、日本の震災や原発危機で高進しそうだ。
サプライチェーンの混乱、輸入原料や汚染していない食品に対する日本の需要増大で、
アジアの物価は、世界の多くの地域と同様、上昇する公算が大きい。アジアでは既に、
エネルギーや食料の価格上昇を受け、物価が上昇している。
韓国が1日発表した3月の消費者物価にこの傾向が表れている。消費者物価は
前年同月から4.7%上昇し、2月の上昇率4.5%を上回った。これは2年5カ月ぶりの
高い伸びで、前2カ月に続き、韓国銀行(中央銀行)のインフレ目標レンジ2~4%の上限より高かった。
アジアの新興諸国は、日本との貿易上のつながりが深い上、好景気の下で価格抑制に
腐心していたことから特に影響を受けやすい。
アジアにおける半導体集積回路(IC)の主要スポット市場であるDRAM
エクスチェンジによると、携帯端末、ノートパソコンその他電子機器に使われる
DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)の価格は11日の
地震以来8%ほど上昇した。欧州やアジアの市場では液化天然ガス(LNG)相場が
10~20%上昇。日本が原子力の代わりに発電に使うとの観測のためだ。
マレーシアの木材会社株は、日本復興に伴い木材相場が上昇するとの投資家の
読みが強材料となっている。
仏銀ソシエテ・ジェネラルの香港拠点のグレン・マクガイア氏は「アジアの
サプライチェーンが混乱したり負荷を受けたりすると、いつもインフレ傾向になる」
と述べた。2003年の新型肺炎(SARS)流行や2000年問題など、過去20年の
供給混乱時には常に、消費者向け、生産者向けともに価格が上昇したという。
アジアの急成長地域では、今回の震災前でさえ物価が上昇していた。そのため、
中銀はインフレ対策として利上げを促されてきた。直近では、台湾の中銀が
3月31日に主要政策金利を0.125ポイント引き上げた。インドとフィリピンも日本の
震災後に金融引き締めに転じており、タイとマレーシアの当局者は今後の
金融政策会合で同様の動きに出るとしている。
つづく