10/09/20 19:04:27 TQdMglTQ
国勢調査票、事前に配布「早く終わらそうと」
10月1日実施の国勢調査を前に、富山県小矢部市の50歳代の女性職員が、
国が決めた配布期間(23~30日)より前に、住民へ調査票を渡していたことが19日、わかった。
全国調査の正確性に支障が出る可能性もあったことから、
国勢調査小矢部市実施本部事務局長を兼ねる同市の舟本勇・総務課長は、「誠に遺憾。調査員に注意する。再発防止を徹底したい」と話している。
市によると、調査員となった女性職員は今月11~17日、同市芹川の52世帯に、
調査票や返信封筒などが入った封筒を手渡した。女性は同地区に住んでおり「前から良く知っている地域だったので、
早く仕事を終わらそうと安易に渡してしまった」と話しているという。調査票には10月1日時点の家族構成などを書くことになっているが、
既に返送されるなどした調査票はない。
11日頃調査票を受け取った男性は、「厳正であるべき国勢調査なのに、こんないい加減なことをする市はおかしい」と批判。
県内の国勢調査を管轄する高田昇・県統計調査課長は同市の配布ミスについて、実害はなかったものの、
「早く配りすぎると、10月1日より前に記入される可能性があり、全国一斉の正確な調査に支障が出るおそれがあった」と指摘する。
総務省統計局によると、配布期間は事務マニュアル「調査の手引」に全国一律で定められている。
調査員は市職員や一般市民から任命され、同市は8月下旬から9月上旬にかけ、
女性も含めた137人の全調査員を対象にした事務説明会を計3回開催。配布期間も繰り返し説明したという。
住民からの指摘を受けた市は19日、52世帯の住民と面談し、
〈1〉調査票には、10月1日時点の情報を記載〈2〉10月1~7日に調査票を回収、または郵送すること―の2点について改めて説明した。
今後、指導担当者を集めて再発防止の徹底を呼びかける方針だが、配布期間が近いこともあり、回収は行わない。
(2010年9月20日17時23分 読売新聞)
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