10/12/09 23:34:49 maUUInBZ
>>589の続き
では外国人は日本をどう思ってるかというと、やはり同じような「残念感」を持っているようです。
外国人の知人友人に聞くと、来日前は「サムライと伝統、アニメとハイテクが混在した特殊空間」を
期待して来たら、「割と普通で拍子抜けした」という感想をよく言ってました。ところが都市を離れ、
田舎に行ってみると「期待していたのとは違うが、別の意味で日本がおもしろくなった」という感想が
増えてきます。
人には「異国情緒」というものを好む性向があるようです。言い換えれば「異世界体験」を望んでいる
ともいえます。ディズニーランドに高い金出して遊びに行くのも、何千キロも離れた外国に飛行機で飛ぶ
のも同じ理由と思われます。
つまり、「世界中同じじゃ面白くない」というのも、国粋主義の根底にあるんじゃないでしょうか。左翼と
右翼の違いの一側面に、「同一性」と「差異」のどちらを重視しているかという傾向があるように思えます。
そう考えてみれば、左翼は「差別をなくそう」「同一賃金」「国際化」を標榜してるし、右翼は「階級化」
「自主独立」「伝統の保持」を望んでますよね。
海外旅行をしていると、この二つの事をよく考えるようになります。確かにどこに行っても同じような都市の
景観には飽き飽きしますが、例えば交通ルールに全く共通性がないと道路も渡れませんし、買いたいものが
どの店にあるのか直感的にわかるようになってないと困ってしまいます。でもせっかく海外まで足を運んで
毎食マクドナルドというのも芸がないし、パキスタンの山奥に赤提灯の焼き鳥屋が普通に営業してたら、それ
はそれでなんかがっかりしてしまいます。