10/12/05 02:57:39 sNc4lupX
>>555
天皇がなぜ戦後も存続しているのか、天皇と国民はどういう関係なのか、これを考えなくなってしまった人が
多い近頃です。諸説異論あるでしょうが、漏れの見解を述べます。
戦後GHQが日本に雪崩れ込み、日本を徹底研究した時期がありました。大日本帝国憲法では、軍の統帥権は
すべて天皇にありましたから、当然戦争責任は天皇にあると誰もが考えるのが妥当です。しかし開戦に至った
理由に関しては、日本を一方的な悪と決め付けられないという事がわかってきました。アメリカは現在でも
そうですが、アジアに関する理解をよく間違います。利害関係から見ても、当時のアメリカの敵は「中国」
だった筈でしたが、戦略と情報を間違って日本を追い詰めてしまいました。
つまり、ルーズベルトは「戦う相手を間違った」わけです。これが戦後明らかになり、この致命的な間違いを
隠すことにアメリカが奔走することになります。戦後のアメリカが敗戦国日本に対して「例外的に甘かった」
のはこのためです。天皇も戦争責任を問われる事はありませんでした。太平洋戦争自体が茶番だったわけです。
日本に天皇という統治者が発生した頃のことは、あまりに昔で記録がハッキリしていません。しかし現に
えらく長い間「君臨」してきたことは歴史が証明しているわけです。軍事政権の影にいた時代も長く、国民
と天皇の関係も時代によって様々でした。一貫して変わってないのは「神社のえらいひと」という立場だけ
ですが、天皇は神道の「教祖」でも「神様」でも「神の弟子」でもありません。(神話はあくまで神話です)
戦国時代には財政難で貧しい暮らしをしていた記録も残っています。このころが天皇と国民が一番近い位置に
いたのではないでしょうか。明治維新で再び天皇が統治者として担ぎ出され、求心力を持たせるために「神」
として扱われるようになり、天皇と国民の位置は離れました。戦後にまた「神」の看板は降ろされ、主権も
失いました。
では現在の天皇は全く「権力」がないお飾りなのでしょうか?