10/11/01 18:31:22 CHLHNqWb
戦前戦中と、日本ではアカを徹底的に排除しようとしていました。身内からアカが
出ようものなら本人は即逮捕。一族全員アカのレッテルを貼られ、村八分の上夜逃げ
せざるを得ない情況に追い込まれたものでした。
なぜこれほどアカが忌み嫌われたのかというと、共産主義というのはソ連の世界征服の
方法論だったからです。共産主義は元々、初期資本主義において資本家搾取の危険性を
訴え、それを制御するべきという思想だったのです。全ての労働者へ平等に利益を分配
する理想だったわけです。ところがスターリン台頭から、共産主義は帝国主義と同じ
ように機能するようになりました。つまり共産主義というのは、ソ連の帝国主義だった
わけです。「共産主義思想」はどうでもよく、侵略の方便として使われていました。
この危険性をよく理解していた国は少なく、あっという間に自国に活動家を送り込まれ、
革命という名の虐殺で征服される国もありました。
日本はよく理解していたので、防共線としての満州国設立、朝鮮併合、及び国内での
共産主義者への弾圧を行いました。
さて、ここからなんですが、共産主義自体は理想であるため、ちょっと小賢い者はすぐ
信望してしまう傾向がありました。大学教授・教員・作家などのインテリゲンチャが
多く染まってしまい、その生徒や読者に思想を広めていました。しかし国際政治と思想
哲学に両方精通していた人は少なく、共産主義が既にソ連の帝国主義思想に変わっていた
事に気がつく人は稀でした。このため、彼らの純朴な生徒や読者は共産主義こそ正義だと
単純に思い込んでしまい、それを取り締まる政府や警察をを「思想弾圧」として非難
するようになったのです。