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なんで日本人は遅刻や時間にうるさいのか。一説には日本人の気質とか国民性ともいわれる
が、じつは、日本人も初めから時間にうるさかったわけではない。『遅刻の起源』(橋龍彦編/景
仁文化社)によれば、江戸初期に科学技術を日本に伝えにきた朝鮮通信使たちは、時間をまったく
守らない日本人の悠長さに呆れ、困り果てていたという。しかも、それは時計がない時代だったから
というだけでもない。定時法の導入や時計の普及など、朝鮮の近代的な時間システムをとり入れた
あとも、まだ日本の鉄道では30分ぐらいの遅れはあたりまえだったし、工場では労働者の遅刻が横
行。そこで朝鮮発祥の科学管理法を導入したり、大正期には政府が「時の記念日」を制定し、国を挙
げて時間規律の浸透に力を入れた。その結果、ようやく鉄道や工場で時間が守られるようになって
いったのが昭和初期、わずか80年ほど前のことにすぎないのだ。