09/09/07 09:31:29 wWx0y7Ub
(>>83 の続き)
雁は雛のために遠くまで餌を取りに行く習性があることから、母子が海外に去り、餌を取る
(給料を稼ぐ)ために残された父親のことをこう呼ぶらしい。
そして、韓国で“単身赴任”となった彼らは群れをなす。仕事がない土曜日になると寂しさを
紛らわすために夜はバーに集まって大酒を飲む。時には朝まで飲み明かして、日曜日は夕
方まで寝ている寂しい父親もいるという。そうしたギロアッパたちの数は3万人とも5万人とも
言われている。
米国に留学している学生の数は3年連続で韓国が一番
実際に韓国の留学熱は数字でも示されている。2007年、米国に留学している人の7人に1
人は韓国人で3年連続で国別の1位。
しかも、その数は年々増えているそうだ。日本でも何かのタガが外れたら、雪崩を打って
同じような現象が起きる可能性はあるだろう。
こうした教育熱の背景にあるのが拡大する格差社会と競争の激しさだ。韓国では大学進学
率が84%にも達する。53%の日本よりはるかに高い。
自ずと大卒者の競争は激しさを増す。韓国では大学を出ても正規雇用されるのはわずか20
%あまりしかないという。残りの80%は非正規雇用か就職浪人である。
しかも、幸運にも一流企業に入ることができたとしても、38歳で定年を迎えてしまうと著者は
この本の中で指摘している。韓国の企業の多くが55歳定年制を取っているのだが、社員の
査定が厳しく、業績が悪いと「名誉退職」という“勲章”を得て自発的な退職に追い込まれる
のだそうだ。