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英ユ同祖論
・「アリマタヤのヨセフ伝承」。彼は処刑されたイエスの体をピラトから引き取り、亜麻布に包んで埋葬したとされる人物。12世紀の歴史家マームズベリのウィリアムによれば、ヨセフはガリアを経由して「アヴァロンの島」に到来し、最初のキリスト教会を設立したのだという。
・文人ウォルター・マップが、ヨセフはイエスの血の入った聖杯をブリテンに運んできて、グラストンベリに埋めたと書き記している。
・これらは、イギリスの起源神話とも呼べる「アーサー王伝説」と関連している。
・6世紀に、イギリス最初の歴史家とされるギルダスが、ブリテン人を「神のイスラエルびと」と呼んでいた
・ヘブライ人はアイルランドからスコットランド、イングランドへと移動し、スチュワート王家などはこの血統から発しており、つまるところは、イギリス王室は欧州最古の王室、血をダビデ王にまでさかのぼることができるという。
・アングロサクソンにはデビッド(ダビデ)やジェームズ(ヨセフ)、ジョン(ヨハネ)などヘブライ系のファースト・ネームを持つ者が多い。
こうしたことから英国王室はイスラエルの直系である、あるいはアングロサクソンは「失われた十支族」の末裔であるという説も古くから唱えられている。
・18世紀、リチャード・ブラザーズは「失われた10支族」が欧州に散らばっていると考えた。
・エドワード・ハイン『イギリス国民と失われたイスラエル10支族の47の同一点』(1874年)。帝国主義の時代には、英ユ同祖論は大英帝国の世界支配を正当化するためにも用いられた。
「イギリス国民こそ真の末裔である」とし、イギリス政府はパレスチナに植民すべきこと、イギリス国民はイスラエル2支族と再び合体して、キリストの再臨を実現すべきことなどを精力的に説いた。
旧約聖書「エレミア書」で神が「お前が散らされていた国々をわたしは滅ぼしつくす」と告げている以上、
大英帝国にくみこまれたタスマニアの原住民が絶滅したのは神の摂理であり、アイルランド人、ネイティブ・アメリカン、オーストラリアのアボニジニ、ニュージーランドのマオリなども遠からずその後を追うであろうという。
・1919年に、イギリス王室のメンバーの後援も得て「ブリテン=イスラエル世界連盟」が成立。本部はバッキンガム宮殿のすぐそば。