10/10/02 03:19:36 SI/GYKPr
日本政府が、中国の顔色ばかりを見るのは、あたりまえですよ。自民党に政権が戻ったからと言って、結局そうします。
中国に日本が経済制裁を食らったとき、日本が困るのは、レアアースだけではないのです。
一部には、日本企業に引かれると、先端技術や中国人労働者の働き口が失われ、困るのは中国だ、なんて寝ぼけた言説も見受けられますが、そんなもん、韓国でも台湾でもアメリカ企業でも、穴埋めしてくれるところは一杯あります。
そんなことして、困るのは、不景気で中国経済に頼り切りの、日本自身ですわ。
いま、先ず必要なのは、日本は中国にどうしようもない水準にまで国力の溝を開けられてしまった、というこの現実を、直視することです。
日本は中国に対して、国境線を守れるかどうかすら分からないレベルにまで差をつけられてしまい、この差は、想像できる範囲の未来では、
埋まらない、ということです。
相手は膨大な人口と資源、軍事力を有して、アメリカとロシアという２強国と、ほぼ対等に取引しているのですよ。
戦後日本がいくら復興したからと言って、今の中国のように、アメリカと、あるいはロシアと、対等であった時期など一瞬でもありましたか？
相手も、それを分かっているから、今回のような威力行使に出るんですよ。
アメリカが助けてくれる？笑止、千万ですね。
アメリカは日本を助けません。だって、アメリカンにとって大切なのは「日本と中国の、どちらが、これから、アメリカに富をもたらすか」だけです。
日本は、かつてのようにはアメリカに朝貢できません。代わりに、中国がアメリカ国債をぼんと、買いますから、日本は歯が立ちません。
上記を踏まえるなら、今の日本にできるのは、結局のところ、米中露の３大強国の力学の狭間を上手く泳ぐこと、つまり、今まさに行っている日和見外交だけなのです。