10/04/14 06:50:19 7hVD6hPC
320 :名無しさん@十周年:2010/04/13(火) 16:22:46 ID:AEX0PPaG0
ポーランド国立銀行(中央銀行)のスクシペク総裁が犠牲になったが、
この意味は大きい。ポーランドはEUに加盟しているもののユーロはまだ導入していない。
カチンスキ大統領はEU大統領を誕生させたリスボン条約に最後まで反対していたほど、
ユーロには懐疑的であり、10年のユーロ導入の予定を先送りし、国民投票の結果、
目標期日を2012年に設定していた。カチンスキ大統領と協調していた
スクシペク総裁は、ユーロ導入の前提となるERM-II(欧州為替相場メカニズム)に対して
自国通貨であるズロチはまだ変動が激しく、特に金融危機以降、
為替相場は安定していないとして、留保していた。このような背景から、
ECBやドイツとも対立するケースが多々あったのである。
つまり、カチンスキ大統領、スクシペク総裁がいなくなれば、
ユーロ導入が早まる可能性が出てくるのだ。とすれば、大統領他要人を失った
ポーランドの通貨ズロチは当然売られることになるが、
ユーロの早急導入観測が流れれば、市場は一気に反転する可能性があるのだ。
実は、ゴールドマンサックスが、首都ワルシャワに支店開設の申請を行っている。
また、クレディ・スイスも今年1月に証券会社を年内に開設する計画を立てている。
この背景には、財政難に陥っているポーランド政府がその赤字穴埋めのために
資産売却を進めていることがある。