11/05/22 03:37:21.42 snSD1iP1
>>727
参考までに、安房直子の「ほたる」はどうでしょうか。
妹が東京の家にもらわれていった翌日、
一郎は以前妹と手品を見た時のことを思い出しつつ、駅で列車を見ていた。
すると、列車が出発した後の誰もいなくなったホームに、
大きなトランクが残されているのを見つける。
よく見ると、そのトランクには妹に似た小さな女の子が腰かけており、
女の子がトランクを開けた途端、日の暮れた駅にわっと蛍の群れが飛び出す。
一郎は、妹の住む東京の町の灯に似た蛍の群れを追いかけ、走りだしていった。
という、幻想的で寂しい雰囲気の短編です。
私は1990年代に日能研でこの物語を読み、後年気になって探したところこれでした。
ですがエピソードに違いがあるので、全く別の話でしたらすみません。