11/05/11 12:35:51.68
当直2士官に無罪判決=「回避義務ない」と判断-イージス艦衝突事故・横浜地裁
URLリンク(www.jiji.com)
千葉県房総半島沖で2008年2月、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と衝突した漁船「清徳丸」の父子が死亡した事故で、
業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪に問われた元あたご当直士官2人の判決公判が11日、横浜地裁であった。
秋山敬裁判長は「検察側作製の航跡図は信用できず、あたごに回避義務はなかった」として、元水雷長の長岩友久(37)、
元航海長の後瀉桂太郎(38)両被告に無罪(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
公判は清徳丸の航跡をめぐり、検察と弁護側が鋭く対立したが、判決は「清徳丸は検察側の航跡の通り航行していたとはいえない」
などと指摘した。
清徳丸の全地球測位システム(GPS)のデータは事故で失われたことなどから、同船の航跡が最大の争点。検察側は、
僚船のGPSデータや船長らの話から清徳丸の航跡図を作製。海上衝突予防法に基づき、清徳丸を右方向に見るあたご側に
回避義務があったと主張していた。
弁護側は最終弁論で、検察側が主張する航跡は「つくられた航跡」と否定。独自に鑑定を実施し、「清徳丸が予想不可能な
航行をしなければ、あたごの後方を安全に通過した。両被告に過失はない」と主張した。(2011/05/11-12:10)