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【毎日新聞】 堀山明子「ひょっとしたら……と、ソウル特派員時代、夏バテした時に食べた犬鍋を探した」 ~裏メニュー
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「ソウルよりおいしい食堂」。韓国系住民5万人以上が集中する米ロサンゼルスのコリアンタウンでは、
ハングルで書かれたこんな宣伝文句をよく見かける。
ヨン様の大好物トッポッキはもちろん、二日酔いに効く解腸(ヘジャン)スープまで何でもある。本国と変わらない。
ひょっとしたら……と、ソウル特派員時代、夏バテした時に食べた犬鍋を探した。
食用犬を調理した伝統料理で、補身湯とか栄養湯と呼ばれる。食用犬がいない米国でも、輸入して「裏メニュー」で存在するかもしれない。
この秋、「補養湯」の看板を見つけ、韓国語で注文した。「羊肉ですよ」と説明する女性店員に「犬の肉はないの?」と食い下がったとたん、
「韓国語分かりません」と急に英語で拒絶された。
韓国系の知人に報告すると「おとり捜査と誤解されたんじゃない」と笑われた。
鯨肉を出した高級すし店が常連を装った動物愛護団体メンバーに告発され、昨年閉店に追い込まれた。
犬鍋も監視されているという緊張感があるようだ。不透明な裏メニューなど聞くほうが間違っていた。【堀山明子】
毎日新聞 2011年11月26日 12時37分
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