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支局長だより:病院長の異論反論=小田原支局長・澤晴夫 /神奈川
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小田原市立病院の医師に、廃止された宿日直手当が3年11カ月にわたり、計約1530万円も過払いされていた問題。
過払いがあった循環器内科(当時は循環器科)の医師6人と、市幹部7人が全額を補填(ほてん)することで決着が図られたかに見えるが、
中島麓院長が異論を口にしている。
全国自治体病院協議会雑誌(8月号)に中島院長が寄稿した随想の一部にこんなくだりがある。「市長は過払い額の返済を求めるのでなく、
実労働に対し未払い額を支払う法的義務がある」
取材に応じた中島院長。「循環器科は救命救急センターの60%の患者を治療しており、実労働賃金は返却を要求されている過払い額より、
はるかに大きい」「病院だけが、悪者にされていく。病院は何も悪いことをしていないと、(随想で)公式に言いたかった」
宿日直から自宅待機勤務(オンコール)に切り替わり、手当は2万円から1万2000円になったのに、そのまま従来額が払われていたのが過払い問題。
「オンコールも当直と同じ仕事をしていたのだから差額の8000円を返還すべきではない。医師が不当な利益を得ているという印象を市民が持っているようだが、
2万円の手当をもらっても当然の仕事をしているんです」
過払い問題で設置された外部調査委員会の報告書。「オンコール体制で急患対応に当たることになった後も、
宿日直に近い就業を強いられていた実態がある」ことにも言及している。
院長の随想と取材した話について論評するのは難しい。過払い問題には全国的な医師不足の中、いかに医師を招くか、定着させるかが背景にあるだろうことは想像に難くない。