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富山県や福井県などにある焼き肉チェーン店で生の牛肉のメニューが提供され、集団食中毒で
4人の客が死亡した問題で、警察は、チェーン店などの衛生管理に問題があった疑いがあるとして、
業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針を固めました。
「焼肉酒家えびす」では、富山県砺波市と福井市の2つの店で、生の牛肉の「ユッケ」などを
食べた6歳の男の子や小学校入学前の男の子、それに40代の女性が死亡したほか、5日朝になって、
砺波市の店で食事をした70歳の女性が死亡し、今回の集団食中毒で死亡したのは4人となりました。
また、神奈川県の店で食事をした人も含め、21人が重症となっています。富山県の調査で、
死亡した富山県と福井県の男の子などから、同じ遺伝子の型の病原性大腸菌、0-111が検出
されています。この問題について、富山県警察本部と福井県警察本部は合同捜査本部を設置して捜査
を進めており、生のまま牛肉を客に提供したチェーン店などの衛生管理に問題があった疑いがある
として、業務上過失致死などの疑いで近く強制捜査を行う方針を固めました。また、客が食べた
「ユッケ」に使われた生の牛肉は、東京の卸売り業者がチェーン店側に販売していたもので、警察は、
今後、チェーン店の関係者や卸売り業者から事情を聴くとともに、肉の流通経路などを調べて、
集団食中毒の全容解明を進めることにしています。(続く)