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東北厚生局 開示文書また改変 不祥事発覚後
毎日新聞 10月20日(水)2時42分配信
開示請求のあった公文書を改ざんした不祥事が6月に発覚した厚生労働省東北厚生局(仙台市、石井博史局長)が、7月にも開示請求のあった公文書を提出元に書き換えさせてから開示していたことが分かった。
同局の担当者は「(書き換え前の)文書に誤りがあった」と釈明するが、
総務省行政管理局情報公開推進室は「請求時点で行政機関が保有している文書は、仮に間違っていてもそのまま公開しなければならない。情報公開法の趣旨に反する不適切な行為」と指摘している。
書き換えられた文書は、福島県郡山市にある医療専門学校が国の規則に基づき東北厚生局に提出した08~09年度の年次報告など。
歯科衛生士科の授業時間数などが記されている。
開示請求したのは同校を「不当に解雇された」として6月に福島地裁郡山支部に提訴した元教員(52)。
裁判資料として7月8日に開示請求した。
東北厚生局総務課によると、開示期限は8月9日だったが「開示・不開示の審査に時間を要する」との理由で期限を30日間延長した。
しかし元教員によると、延長期限を過ぎても通知がなく、9月中旬に同課に問い合わせると「記載に間違いが見つかったので学校に訂正を求めている」と言われたという。
10月2日にA4判87枚の文書が届いたが、年次報告には専門学校が東北厚生局に提出した日付がなかった。
同局に確認したところ、開示請求後の9月下旬に書き換えさせたことを認めたという。
元教員は原本の開示を求めたが拒否され、どこが書き換えられたのか不明のままだ。
6月に東北厚生局による改ざんが発覚した公文書も同じ医療専門学校に関するもので、
元教員は「知られたくないことを組織的に隠したのではないか」と話している。
毎日新聞の取材に対し、同局の千葉孝司総務課長は書き換えの事実を認めたうえで
「誤った記載がある(改変前の)文書を開示すると誤解を招くと判断し、正しい文書を開示した。組織として判断したもので局長の決裁も受けている。問題とは考えていない」と話した。【坂本智尚】