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救護看護師の労災請求棄却 神戸地裁
2011.7.21 23:46
平成17年4月のJR福知山線脱線事故で、兵庫医科大病院(兵庫県西宮市)で看護師として
負傷者を手当てした女性(37)が「惨事に直面し心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した」として、
国に労災認定を求めた訴訟の判決が21日、神戸地裁であった。矢尾和子裁判長は、PTSDの発症や
業務との因果関係を認めず、女性側の請求を棄却した。
福知山線脱線事故をめぐり医療関係者が労災認定を求めた初の裁判。東日本大震災でも
負傷者を救護する側の心のケアが課題となる中、司法の判断が注目されていた。
女性側は、集中治療室で重傷患者の看護に当たったためPTSDに罹患したと主張したが、
矢尾裁判長は「事故現場に赴いておらず、救急医療で一般に生じうる体験しかしていない」と指摘。
女性の症状を適応障害と認定したものの「病院が混乱する中で負傷者を看護したのは事故当日だけで、
業務による発症ではなかった」と退けた。
判決によると、兵庫医科大は事故当日、現場近くの災害拠点病院として負傷者113人を受け入れ。
女性は夜勤明けだったが勤務を終えずに患者の看護を担当し、数日後から不眠や過呼吸になった。